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フリーランスエンジニアが考える、仕事の不調の脱し方

誰しも、仕事を一生懸命やっていれば不調に陥ることがあります。不調になるのは一生懸命やっている証拠です。

しかし、一生懸命やってるからそれで良い、で済まないのがプロです。そして仕事の不調は多かれ少なかれ、フリーランスの場合は収入にも直結します。

まあ、会社員にしてもフリーランスにしても、仕事の不調は早く脱した方が良いに決まっています。

そこで今回はフリーランスエンジニアの筆者が仕事で不調に陥った時の脱し方について書いていきたいと思います。

不調の原因は?

まず、原因から究明しましょう。原因がわからなければアプローチの方法も変わります。

筆者が思うに、仕事上の不調の原因の9割以上はメンタルが原因と思います。

元々技術が無いから、または新しい仕事を始めたから壁にぶつかっている、という事も考えられます。しかし聞きたいことが聞けない、頭が上手く働かない、単純ミスが多い等の問題はメンタル的な部分が多いのではないかと思います。

この章では、更に詳しく解説していこうと思います。

油断

油断の気持ちがあると、人間は深く知るという事やわからない事を確認するという行動を怠るようになります。

仕事が上手くいかない時のシチュエーションの例として、こんな物だろうと適当に理解を済ませ、後で大事故になったり大きな矛盾が生まれ、上司に詰められて追い込まれる、という物があげられます。

最初から用心をして確認をしておけばこんな事には、と悔いたことがある人も多いのではないでしょうか?

弱気

弱気は最大の敵、等とよく言われますが、スポーツだけでなく仕事でもこれが言えます。

怒られるのではないか、もしくは部下から反抗されるのではないか、という心配があると、上手く指摘や質問が出来なくなったり、質問に応えられなくなって周囲からの評価を結果的に下げてしまいます。

また、こんな質問をすると周囲の人間から馬鹿だと思われないか、評価を下げないか、と心配になる事も弱気に当てはまります。(もっとも、これに関しては環境が悪い場合もあり得ます。質問自体を小馬鹿にして人が委縮する様子を見て楽しむ輩が、特にこのIT業界では多いのも事実です。)

何も質問や確認をしない方が問題であることを認識していても、それが実際の行動に移せなくなるのです。

弱気や心配事は人の行動をかなり厳しく、制限します。一種のトラウマ、もしくはイップスと言って良いでしょう。この辺はスポーツをやったことがある人は経験がある人は多いと思います。

疲労

人間、疲れていると物事を上手く考えられなくなります。肉体的な疲れも精神的な疲れも、両方に当てはまります。

弱気や油断以前に、頭の回転が鈍ると質問や指摘の内容自体が思い浮かばなくなります。会議でも記憶すべき事が覚えられなくなります。

スポーツや肉体労働だけでなく、デスクワークでも疲労を抱えた状態で仕事をするのはあまりお勧めできません。しっかりリフレッシュしてから仕事に取り掛かるべきです。

このご時世になっても疲労の蓄積を原因とする不調を、精神力や根性の無さ、当事者意識ややる気の無さが原因だと断定する輩がいますが、根性や精神力と疲労は全く別物の問題です。

お勧めの対処法

原因がわかったところで対処法を伝えますが、ここにあるのは一例と思ってください。

身も蓋もないような言い方かもしれませんが、個々人の事情や特性によって一番効果のあるものは変わります。

ただ、多かれ少なかれ良い効果はあると思いますし、少なくとも悪影響はありません。

絶対評価ではなく、相対評価で考える

仕事が出来る同僚と自分を比べたり、給与に比べて貢献度が少ない等の嫌味を言われて自信喪失し、弱気になって不調に陥るというパターンは多いと思います。

そういう時は絶対評価ではなく、相対評価で自分の事を評価しましょう。

つまり、昨日の自分よりも良くなっているかどうかを考え、自分の事を評価しましょう。

人は簡単に変われません。つまり、簡単に仕事が出来るようになったりしません。しかし。昨日の自分よりも少しでも成長する事は誰でも可能なはずです。

自分本位になる

チームのため、という感覚は大事です。即戦力のエンジニアのための条件の1つでもありますが、あまりにもそれに囚われすぎると疲労となって仕事の不調に原因となります。

そんな場合は自分本位になって、なぜこの仕事をするのかを考えると良いです。

お金のため?キャリアのため?異性にモテモテになりたいため?何でも良いです。目的意識がはっきりすれば割り切って仕事が出来るようになりますし、細かい心配事が気にならなくなります。

言うまでもありませんが、自分本位と言っても、遅刻し放題、ずる休みし放題というわけではありません。社会人としてのルールから逸脱してはいけません。

瞑想をする

瞑想と言うと、宗教的なイメージがありますが、ここではどちらかと言うと健康のために行います。

1つ言っておきますが、筆者は無神論者です。新型コロナ然りどこかの国の政府やテロ組織、政党のように、真実から目を反らさせ、無実の人の人権を蹂躙したりと、宗教なんぞ猛毒にはなっても薬にはならない、と言うのが筆者の持論です。

宗教の悪口はこのくらいにして本題ですが、何も考えない、つまり無になる事で心身をリラックスさせる事が出来ます。つまり不調の要因の1つである疲労を解消する事が出来ます。

また小さな心配を振り切れ、集中力も高まるので、細かいミスも減ります。

兎に角文字に起こす

個人的に最もお勧めしているのがこの方法です。

文字に起こす事で自分の考えが整理されますし、後で振り返る事が出来るので、仕事がスムーズに進みます。自分の考えが整理される事で、見落としていた点やほったらかしにしていた疑問がはっきりしますし、後で振り返る事で自分の実力を再確認する事も出来ます。

そして仕事が不調に陥っていると、しゃべくりも下手糞になっている場合が多いので、まず文字で伝えてから話をする、と言う方法を取る事で周囲に自分の状況を的確に伝えることが出来ます。

また、少人数のちょっとしたMTだろうが大人数のMTだろうが、議事録を残して後で見返せるようにしてくれている人の存在は非常にありがたいので、周囲からの評価も上げる事が出来ます。

早く帰る

仕事が不調になっている時は仕事の進捗が悪い事が多いので、退勤時間が遅くなりがちですが、不調な時だからこそなるべく早く帰るようにしましょう。

フリーランスだろうが会社員だろうが、ずっと仕事のばかり考えていてはそもそも息が詰まりますし、息抜きは必ず必要です。

また、仕事が大変でも終わりの時間がはっきりしていれば人間意外と頑張れますし、頭も働きます。際限なく働けと言われた時が人間一番つらいと感じるもので、頭の働きも悪くなります。

お勧めしない、駄目な対処法

ダイエットや病気の治療と同じように、仕事の不調も正しい方法で対処しないと事態の好転どころかもっと悪くなる可能性もあります。

最悪、キャリアの後退や収入の減少という形で悪影響が出る可能性もあります。

駄目な方法も知る事で、より確実に不調を脱出する事が出来ます。

友達に相談する

自分の友人に話す、もしくは相談してもほぼ確実に傷の舐め合いになるので、決してお勧めできません。

そしてまあ良いか、と特に問題視することも無ければ解決手段を実行することも無く、成長もしなければ1年ほど経ったらまた同じような問題に遭遇しまた友達に相談して、と言った感じで悪いスパイラルに嵌ってしまいます。

もしくは上司の悪口に話がそれて行き、他責という最悪の方法で終わる可能性もあります。

良く人に話す事でストレスが軽減する等と言われますが、仕事の不調への脱し方としては全くお勧めできません。

夜遅くまで残る

仕事で不調になり、心身がダメージを受けている時に、むやみやたらと残業しても余計に心身をすり減らし、状況を悪化させてしまいます。

そしてそんな状態で沢山仕事をこなしてもミスだらけの仕事になり、余計に仕事が増えます。

不調だからと言って全く仕事をしなくてよい訳ではありません。ノルマ分はきちんと貢献しなければならないです。

とはいえ、普通のやり方では仕事の成果も心身の回復もうまく行きません。不調の時こそ漠然と仕事をせずに、頭を使い、工夫を凝らして仕事をしなければなりません。

無理に我慢する

苦しい時に無理に我慢しても笑顔になっても事態は悪化するだけです。そんなので解決するのは少年漫画と宗教の世界だけです。

どんな仕事もそうですが、我慢するのが目的ではありません。形は職種それぞれですが、目的は利益を生む事だけです。(この辺の違いが意外に難しいので、若手もベテランも注意しなければなりません。)

無理に我慢して限界を超えると心身に異常をきたし、長期間にわたって仕事が出来なくなります。精神への支障は回復に時間を要します。

不調からどうやって脱出するか、という観点は入場面接の面接官や上司も見ている

就職面接を受けたことがある人は、ほぼ必ず、挫折からどう乗り越えたか聞かれたと思います。恐らくですが、仕事をしていると誰でも遅かれ早かれ壁にぶつかり不調に陥るからと思われます。

もし今まで挫折などしたことが無い等と豪語する人がいるのならば、周りに甘やかされた人生だったんだなと大概に人は思うはずです。

エンジニアでも上流工程であればあるほど、覚えなければならない事や関わる人間が増えるので、仕事のスランプに陥りやすくなります。

仕事の不調をきちんと乗り越えた人は、これからも安心して仕事を任せてもらえるようになり、契約の延長や単価アップ等のメリットを享受できるようになるでしょう。

成長するうえで誰でもぶち当たる壁だからこそ、適切な手段で対処する必要がある

プロスポーツから芸術の世界まで、こいつには勝てないとかこれが出来かった、みたいな話は枚挙にいとまがありません。

その時に努力できるか、もっと言えば正しい方向で努力を全力で出来るかが成功か不成功かを左右します。

ITエンジニアも一種のプロフェッショナルです。それは会社員もフリーランスも変わりません。

そしてどうせプロフェッショナルになるなら、より見返りの大きいフリーランスになりましょう!

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