ダメなフリーランスの事例・実例
ITエンジニアに限らず、フリーランスと言う物はスキルや人間性等に卓越した物を持っている事が多いです。しかし、残念ながら皆が皆そうとは限りません。
駄目なフリーランスと言う物も沢山います。
今回はITエンジニアに限らず、駄目なフリーランスとはどのような物なのか、フリーランスは一種の個人事業主であるという観点から、実例を交えながら紹介していこうと思います。
向上心が無い
向上心が無いのであれば何故フリーランスなどになるのか、毎回不思議に思うのですが、これが案外沢山います。
給料や仕事に保証が無いフリーランスが、向上心に欠けているのは致命的であると言えます。並み程度の味しかないのに、料理の研究を怠る料理人のレストラン等誰も注目しないでしょう。
そしてこのような人たちに共通しているのが、本業以外では向上心に溢れているのです。副業から趣味まで、人によって違いはありますが。
言うまでもありませんが、副業や趣味があるのは良い事ですし、夢中になるのも構いません。しかし、それには限度がありますし、第一に優先しなければならないのが本業であり、本業の力を伸ばす事です。
夢が無い
仕事と言うのは楽ではありませんし、仕事以外の時間帯で自己研鑽するのも楽ではありません。
苦しい時、頑張れるのは夢、つまり目標があるからです。また、この夢があるからこそ、どんな仕事をしたいか、どんな能力を高めたいかが決まってくるものです。
きちんと夢を持たないと、すぐに仕事を辞めたくなったり、仕事の領域を変えたりと、キャリアや努力の方向性に一貫性を持たせられません。
何か恰好良いからと漠然とした理由でお店を始め、専門とする料理をコロコロ変えるようなお店で、美味しいお店等聞いたことがありません。
感謝の気持ちが無い
仕事があるのは当たり前ではありません。特にフリーランスなど、個人事業主を始めたばかりの時は仕事などありつけない方が本来当たり前です。
これは現在人手不足が声高に叫ばれているIT業界やエンジニアの世界でも変わりません。まるで仕事があるのが当たり前かのような振る舞いをする人間が沢山いますが、残念ながら彼らは遅かれ早かれ食べていけなくなるでしょう。少なくとも個人事業主としては。
つまりどんな業界であれ、仕事を与えてくれるクライアントや仕事を見つけてくれた仲介者には感謝しなければならない筈です。それはたとえ労働や仲介料と言う代償を払っても同じ事です。
でないと次回から仕事にありつけません。クライアントや仲介者の事はリスペクトしなければなりませんし、お互い仕事をやりやすくするためにはどうすればよいかを考えなければなりません。
他責の気持ちが強い
会社員だろうがフリーランスだろうが他責の気持ちが強い人に優秀な人はいません。
特にフリーランスの場合は個人事業主です。なので、責任の所在を気にする前に問題を解決する事、もっと言えばどうすれば問題を回避できるたかを考えるべきです。
つまり本来言い訳をしている暇なんてないのです。そもそも完全な仕事、完全なビジネスなどありませんし、不測の事態などいつでも置きます。だからこそ、次にどうすべきかを考え続けなければなりません。
そして100%悪くない、もしくは悪い等という事は滅多にありません。出来る事はあったはずなのです。
言い方が悪い
大体どこにでもいるものですが、報告や質問から、普段の会話まで言い方が悪い人がいます。
自分がなぜわからないか、なぜそのような行動をとったのか等の途中経過の件が全く無かったり、兎に角ありがとうやごめんなさいが言えず、悪い点をあまりにもはっきりと言いすぎなのです。
残念ながら学生時代のように、悪気が無い事、根っこの人間性は悪くない事を察したり考えてくれる事をしてくれる程、働く大人たちは暇ではありません。
報告や質問の仕方が悪いとチーム全体の仕事の進捗が落ちますし、普段の会話の言い方が悪いとチームの皆から煙たがられ、馴染むことが出来ません。(リモートワークだから関係ないと思っている人もいますが、大違いです。)もしアクシデントが起こって助けてくれるのは同じチームの同僚です。そんな人たちを無下にしてはいけません。
また、目下の者だからとか、立場上部下だからと言って無下な態度を取る事もおすすめしません。あまり不愛想な態度を取り続けると、必要以上に怖がられ、適切なタイミングに報告や質問が上がりにくくなります。
1人で出来る仕事なんて案外知れたものです。これはどんな仕事でもそうでしょう。だからこそ、チームを組むのです。契約関係や立場は問いません。
どこかの忍者漫画の先生じゃありませんが、仲間を大切にしない奴はクズ、と言うのは現実世界の仕事でも当てはまります。
必要以上にべたべたする必要はありませんが、礼儀を尽くし、相手の気持ちを考えた言動を心掛けましょう。
物を大事にしない
売れてないレストランの店主やなかなか仕事が取れないフリーランスに共通しているのが、物を大事にせず、すぐに壊したり無くしたりする事です。
ITエンジニアで言えば、リモートワークだろうが出勤だろうが、仕事で使うパソコンは会社の物です。つまり他人から借りた物です。定期的に適切な方法で掃除をするのが人として当然の事です。
パソコンもですが、IDカード等を無くしたらごめんなさいではすみません。下手したら何百万、何千万円もの賠償金を支払う羽目になりますし、キャリアにも大きな傷がつきます。
健康を考えない
どんなにスキルが有ろうと業務知識が豊富だろうと、出勤できなければ意味がありません。
そして出勤できない理由の大概が体調不良、つまり自分の体をいたわらなかったことが原因です。
筆者の知り合いでも、スキルも業務知識も人柄も間違いないのに、体調不良による欠勤を繰り返し、ついには現場から追い出さだされた人を知っています。(今となっては体調不良というのが本当だったのかも怪しいですが。)
そして健康と言うのは精神の健康、所謂メンタルヘルスも当てはまります。というよりはメンタルヘルスから来る不調の方が重く、そして影響が長引くので注意が必要です。
例え悪気が無く、罪を犯している訳でもないですが、心身の健康を損ねるというのはそれだけで社会的な信頼を失っていると言えます。
どんなに味が良くても店主の体調が不安定で開店しているかその日になってみないとわからないレストランなんて、少なくともデートや会食では使いたがらないと思います。
心身共にもう駄目だと思った時には大概手遅れです。常日頃から心身を健康に保つことを心掛けましょう。
素直さがない
節操なく色んな物に手を付けるのも考え物ですが、素直さが無く、頑固に一つの物に固執し続けるのも駄目です。
IT技術は特にそうですが、情報化社会の現代はトレンドの移り変わりが激しく、初めから将来の事を予測してずっとやり続けるのは困難です。
意固地になって自分の信念を貫き通しても誰も特はしません。
こだわりや自分がやり続けていた事へのプライドのせいで目が曇り、世間のニーズが見えなくなる例は枚挙にいとまがありません。
客に媚びを売りたくない、と言うのはかっこよく聞こえますが、はっきり言ってそんなのただのマスターベーションにすぎません。
結局自分が損します
今まで上げた例に一つでも該当した人はかなりまずい状況と言えます。
人はそんなに簡単には変われません。しかし、変われない限りは自分が損をし続けるだけです。
これからフリーランスのなろうと思っている人も充分に注意しましょう。