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即戦力のフリーランスエンジニアの条件

基本的に外注のエンジニア、そしてフリーランスエンジニアは即戦力である事が求められます。でないと仕事が取れません。

会社員からフリーランスになる時に二の足を踏む原因の一つが、「自分は本当に即戦力なのか?」という迷いでしょう。

よって、今回の記事ではそんな人達の迷いを晴らすためにも、即戦力のフリーランスエンジニアの条件について、解説していきたいと思います。

ドキュメント能力がある

エンジニアの仕事はずっとパソコンの前でプログラミングをしている訳ではありません。寧ろ上流工程に行くと設計書などのドキュメントを書いている事が多いです。

そんな時、きちんと万人に理解出来る日本語が書けるか、見やすい図や表を書けるか、等のドキュメント能力が大切になります。

この記事では何度か言及していますが、不調時や入場間もない頃におすすめしている議事録を取るにも、ドキュメント能力が必要になります。

ITエンジニアは根っからの理系人間が多いので、ドキュメント能力が低い事が多いですが、それではいけません。バグの原因にもなりますし、最悪の場合要件とは全く違うシステムが出来る事もあり得ます。

周りの人間のドキュメント能力が低い分、ドキュメント能力が高いと一目置かれますし、入場面接でも有効なアピールが出来ます。

勉強熱心

上流工程に行けば行く程、そして良い現場に行けば行く程仕事の内容は質も量も増えます。今までやった事のない業務や未知の技術も扱わないといけません。

そもそも要件定義だろうがプログラマーやヘルプデスクだろうが、新しい現場に行けば少なからず、新たに仕入れなければならない知識があります。それは業務知識でもIT技術の知識でも共通です。

そんな時、あきらめずに業務時間外でも勉強している人は即戦力のエンジニアになりえます。

そもそも技術革新の激しいIT業界では、勉強が嫌いな人は向きません。新しい現場に行って新しい知識や業務知識を仕事を通して仕入れられる事に喜びややりがいを感じられないとフリーランスのエンジニアは難しいです。

逆に未知の仕事や技術を経験できることに喜びややりがいを感じられる人は、フリーランスのエンジニアに向いているどころか即戦力です。上流工程に行けばどこの現場でも欲しがるでしょう。

ITの知識がある

ITエンジニアと言うからには、やはりITの知識が豊富な人は即戦力になりえます。

JavaやPythonのみプロ、と言うよりは、まんべんなく、ITの知識に穴が無くバランスが取れている人の方が即戦力になりえます。

例えばプログラミングもそこそこ出来るが、ネットワークの知識もあるし、OSコマンドやDBもそこそこわかる、と言うような感じです。

一点集中よりも全方向を攻めた方が、上流工程に行きやすいですし、稼げます。勿論仕事も捗ります。

逆にJavaだけはプロ、Pythonだけはプロ、と言う人は意外と使えません。アプリケーションやシステムはJavaやPythonだけでなくネットワークやらOSやらが複雑に絡まって出来ているからです。

資格で言うと最低でも基本情報処理者レベル、出来れば応用情報処理者レベルは欲しい所です。

ロジカルシンキングの能力に優れている

最近よくロジカルに考えろだの、ロジカルシンキングだのとよく言われていますが、筆者が思うにロジカルシンキングとは、物事を人の目線に立って考えられるという事だと思います。

システムの設計や要件定義をしている時、ユーザー目線に立って考えているかどうかで理解度が全く違います。つまり、サービスの使用開始から終了までの流れがより詳細にイメージできる人はシステムへの理解度も早いので、即戦力のITエンジニアになりえます。

物事を人の目線に立って考えられないと、漠然とした知識のままシステムの作成を初め、途中で大いに悩み時間を食うという展開になりえません。

エンジニアの仕事も最初が肝心です。最初にいかに早く、そして深くシステムを理解できるかが成功か否かを分けます。

質問が上手い

理詰めで考えられる人は不明点や矛盾点に気づきやすいです。そしてそれを上手く質問できる人は即戦力のエンジニアになりえます。

質問をすればそこでコミュニケーションが生まれるので、システムの仕様を理解しやすいです。

漠然とした知識では質問すら出てこず、結果コミュニケーションが生まれないので、システムへの理解が遅々として進みません。

また、ただ単に質問をするのではなく、相手が応えやすいように質問できる人、例えば出来るだけイエスかノーかで応えられるような質問ができる人は所謂「使えるエンジニア」です。そんな人は質問をされる側になってもきちんと最初に結論、若しくはイエスかノーを初めにして応えられるはずです。

質問とその回答に関しては、IT業界は下手な人が比較的多いので、質問やその受け答えが上手い、という点についても入場面接等でプラスのアピールが出来ます。

検索能力が高い

システムの仕様や業務フロー、資料のありかを全て知っている人はいないですし、Javaのコーディングの全てを極めた人もそうそういません。

ですので、情報を探し、見つけ出す能力が高い人は即戦力のエンジニアになりえます。

グーグル等の検索エンジンで検索する時、どんな言葉で検索すれば欲しい情報が手に入るか、という事に長けた人とも言えます。

わからない事を独力で解決できる人は、チーム全体で見た時の労力を削減できるので貴重な存在になりますし、頼りになる存在です。

発想力やボキャブラリーに富んでいる人は検索能力が高いです。ですので、この能力が高い人は上手な質問が出来ます。

情報セキュリティ意識が高い

サイバー犯罪が多発するこのご時世、情報セキュリティは必須の知識です。

なので、セキュリティコンプライアンスの知識や意識が高い人は有り難い存在です。わざわざセキュリティの研修をしなくて良いからです。

どんなに仕事が出来る人でもセキュリティ意識が薄いと、金銭面でも信用面でも多大な損害を会社に負わせてしまいます。

どんな形であれ、会社に多大な損害を負わせるような人を即戦力、等と言えないでしょう。

チームプレーが出来る

今の世の中の仕事は殆どチームで仕事をしますので、チームプレーが出来るエンジニアは即戦力のエンジニアです。

ここで言うチームプレーとは気遣いです。もっと言えば相手の労力を減らす事です。

前述した質問の件もそうですが、自分と他人の手間を極力省きつつ、不明点を解消してミッションを完遂する事が重要です。

また、仕事が無くなった時に指示待ちではな無く、自分で現状を説明して仕事がないかを聞けるかどうかという能力も含まれるでしょう。

会社員なら別に仕事が終わったら指示待ちでじっとしていてもあまり問題にはならないでしょう。クビにならないからです。

しかし、フリーランスエンジニアはそうはいきません。クビになったら仕事が無くなります。

とはいえ、無駄な残業をしろと言う訳ではありません。そこは自分の体力や余暇の時間と相談しながら丁度良い加減を見極めましょう。

記憶力がある

一度言われた事や勉強した事は直ぐに思い出せるという位記憶力の良い人は、仕事も早くなるので、即戦力のエンジニアになれます。

わからないことがあった時、いちいちメモや資料を調べていては遅々として仕事が進みません。そもそもシステムやアプリケーションというのは複雑な物が多いので、ある程度いろんな物を頭の中に入れておかないと上司やお客さんの話が理解できません。メモや資料を見ながら話したり、システムの説明をするとお客さんに不安に思われてしまいます。

思い込みなどあっては意味がありませんが、とはいえ記憶力と言うのは仕事を早く進める上で最低限必要な物です。

時間配分が上手い人

フリーランスのITエンジニアに限らず、どんな仕事も時間に対してシビアにならなければなりません。

前述した検索能力や記憶力にしても、思い出す時間や検索して考える時間は何分以内にして、それが過ぎたら質問をする、と言った形でタイムテーブルを自分で決める必要があります。また、質問するにしても口頭でするか、文字でするか、両方使うか、等の選択肢も状況によって使い分ける事で時間を短くする事が出来ます。

どんなに素晴らしい商品でも、納期を大幅に過ぎたら意味が無いのと同じです。

お金はまた稼いだり支出を切り詰めれば良いですが、時間はどうやっても戻ってこないのです。そしてそれはビジネスの世界だと猶更顕著です。

本当は出来るのに二の足を踏んでいる人はかなり多い

子供がいる、両親の介護が必要、これからマイホームを買うのでローンを組む場合は安定というのを求めるのはわかりますが、若くて独り身なのに安定を求めてどうするのか、今一度考え直した方が良いでしょう。

会社にしがみついて定年まで生きるのが良いか、それとも今のうちに自分の力で立てる力を得たほうが良いのか。

筆者の私見ですが、立場的な意味でも能力的な意味でも折角出来るのに、実践しないのは勿体ないですし、実際にそのような人がかなり多いです。

安定するのは、能力さえつければいつでも出来ます。まず自分の能力をつけてから、安定するかどうか選んでみては如何でしょうか?逆に自分を追い込んでスキルや収入を伸ばせるチャンスは今しかありません。

歳を取ってからは前述したような事情が多くなるので、自分を追い込んでスキルや収入を伸ばせるチャンスはなくなります。そしてチャレンジしてもうまく行かないでしょう。

是非ご検討下さい!

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